どうして人の言葉に傷つくのか?part2

心理学

前回、『自分で作ってしまった観念を外すことで、人の言葉に傷つかなくなる』と言いました。ここのところを少し詳しく話してみましょう。

ある時、A子さんとB子さんが教室で話していた。(教室にはこの二人しかいなかったとする)そこへ、C子さんとD子さんがしゃべりながら、教室に入ってきた。中にA子とB子がいることは知らずに。C子が「あの子、馬鹿みたいだよね!」と話したのをA子とB子が聞いていた。A子は自分のことを普段から、勉強ができなくて、自分は馬鹿だなぁ、と思っていたので、悪口を言われたと思いひどく傷ついた。一方、B子は自分のことを馬鹿だとは思っていないので「いったい、誰のことを話しているのだろう・・」という反応だった。つまり、A 子は傷つき、B子は何も傷つくことはなかったわけだ。

同じシチュエーションなのに、どうして反応がこうも違うのだろうか?

A子は、自分の中に「私は馬鹿だ」という劣等感を持っていた。B子は「私は馬鹿だ」という劣等感を持っていなかった。この状況から考えると、《馬鹿にされた》と傷ついたのは、話していたC子とD子に原因があるのではなく、劣等感を持っているA子が『馬鹿にされたくない』という観念を持っているA子に原因があるという事になる。

心のフィルターをかけていることで、傷ついたり、平気だったりするのである。

どうして人の言葉に傷つくのか・・・傷つく要因を自分が持っていることによる。

原因は他人でなく、自分の中にある、、、、、と言える。

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