『許さない』のは誰の事?
誰かからひどいことを言われて、嫌なことをされて・・・あの人は許せない、という感情を抱いたことは今までの人生、誰でもあるだろう。
仕事関係で、人からひどく責められ、まるで私が全部悪いように非難されて・・・だから、あの人は許せない、と思ってしまう。
自分でも、自分の落ち度だと認めている場合、「あそこまで、私を非難しなくたっていいのに・・・」という感情くらいで、まだ心穏やかな方だろう。しかし、本当は自分には落ち度はない、と思っているときなどは、憤りを感じて仕方がないだろう。
こんなときのモヤモヤは、いったい誰に対するものなのだろうか?
すぐに思いつくのは、自分を非難した相手に対する怒りの感情である。
次に思うのは、言い返すことができなかった、自分への不甲斐なさ、やり場のない気持ちだろう。時間がたって、「あのとき、こう言ってやればよかった。あのように言い返せばよかった」と思う後悔が湧き上がっている。このモヤモヤの矛先は、自分にも向かっているのを認知しているだろうか?
ここで、そんな気持ちを片付けるには、『被害者意識を手放す』ことだ。
つづく・・・