言い返せなかった私。

ゆるし

教員をしていたころの話である。ある児童が私の行動を勘違いして、「先生は○○とA 子ちゃんに言っていたから、だめだ、嫌だ、きらいだ。」と母親に言いつけた。その母親は怒りを込めて、学校に乗り込んできた。私の記憶では、そのような事実はなく、A子ちゃんに話していたのをその児童が勘違いしたのだろうと考えられる。

さあ、ここで事実はないので、あの時はこうこうでした、という説明はできない。母親に言いつけた子がうそをついている、となると、家に帰ってからその子は母親に何と言われるのだろうか…と思ったら、わたしの考えをそのままいうのもはば慮って、私の意見を言わなかった。

結局、最後まで弁明することなしに、先生はひどい人だ、で終わってしまった。私はどの行動が児童にそう思わせたのか、見当はついてはいたものの、離れていたところで見聞きしていた児童に誤解をまねいたのだろう。よって、「誤解をまねく行動があった」ことを、父兄に謝った。

でも、わたしは全く悪いことはしていない。ひどいことはしていない。してないが、ひどい人だと思われている。これは、つらい。

その時の校長先生、教頭先生には、守っていただきありがたい限りである。後で校長先生が、親御さんに対して、反論しなくて良かったよ、と言っていただいた。しかし、親御さんには、誤解をされたまま、言いつけた児童にも誤解をされたまま、このまま会議を終えるのは、どうしても納得がいくものではなかった。自分でそのようにしたのだが、もやもやしたものが残った。

何年も前のことを思い出して書いてはいるが、本当は自分の中ではどうでもいいことになっている。嫌なことをされた相手に仕返しをしないと気が済まない、という人もいるだろう。でも、今考えると、あれで良かったと思う。

それはなぜか・・・?斎藤一人さんの言葉が、答えをだしてくれた。斎藤一人さんの言葉とは何か・・・・・、次回にします。

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