自分に被害を加えた人に対し、怒りが収まらない。いつまでも、そのことが頭から離れなくて、何年たっても思い出すと、怒りがこみあげてくる。というような感情を味わってきた人は多くいるのではないでしょうか?
私も、その一人でした。自分を不当な扱いをして、その人は、のうのうと生きている。私の苦しみなんて、知りもしないで…。
でも、この苦しみ、被害者意識を手放すことができたことは、前回お話ししました。今回は、他の観点に目を向けて、手放すことができた方法をお話しします。
それは、『人生の青写真』を考えることです。
私達は、生れる前に『人生の青写真』を書いて、この世に生まれてくると言われています。自分で、今回の人生はどのような人生にしようか‥?今回の人生では、どのような困難を乗り越えて幸せになろうか。成長のテーマ、人生脚本を書いてくると言われています。スピリチュアルに詳しい人でしたら、ご存じのことでしょう。
このように考えると、不当な扱いをされ打ちひしがれる経験は、自分で望んで起きたこと。この困難こそ、自分で決めてきたことで、魂の時代にいじめ役と約束してきたことだというのだ。
ということは・・・今まで加害者だと思っていた憎い相手は、自分の今回の人生設計に協力してくれた人という事になる。
自分が決めた『人生の青写真』を達成するための協力者。
協力者‥‥。
協力してくれたのなら、・・・・「ありがとう」を言うべき人、という事になる。
自分は、誰かをいじめたり、攻撃したりするのはやりたいことか?と聞かれたら、「絶対にやりたくない」と答える。なのに、今まで加害者だと思って憎んでいた人は、嫌なことを買って出てくれたのだ。
だったら、ありがたい。私の成長のためにしてくれた、という事になる。
このように考えが及んでくると、相手に対するマイナス感情は消えていた。