別れの季節と手のぬくもり

ふれあい

私は何年も学校の先生をしてきた。

小学1年生の担任を多くしてきた私は、学期が終わるたびに一人一人に「さようなら」の挨拶をしてきた。(ほかの学年のときも同様である。)

1学期:今日は先生からみんなにお願いがあります。いつも、困った子の話を聴いてきた先生だけど、今日は先生からみんなにお願いです。それは、一人一人さようならと言って教室を出るときに、先生とハイタッチをしてほしいのです。いいですか?

子どもたちは、先生からのお願いというから何のことだろうと、ちょっとドキドキしながら聞いていた。ハイタッチなら、お安い御用と言わんばかりに喜んでしてくれた。

2学期:1学期はハイタッチでしたね。2学期は握手をしてほしいんだけど、いいかな?というと、またしても喜んで応じてくれた。ちゃんと目を見て、笑顔で握手をしたものだった。

3学期:このクラスは、今日でなくなってしまいます。3学期の先生からのお願いは、ハグです。してくれるかな?そういうと、子どもたちは喜んでしてくれました。1年生は特に恥ずかしがることなくしてくれました。(今のように、コロナの問題があると、できることではありませんね。)

ハグをして気づいたことがあります。別れが寂しくて涙を流す子がいました。一人や二人ではありません。私自身、子どもたちの担任でなくなることはすこし寂しいけれど、良いクラスを作れたんだなぁという満足感もありました。でも、子どもたちは寂しくて泣いてくれました。小学校の1年生、7歳という幼い子供にも「人との別れは寂しいものだ」というのがわかるのでしょうか。子どもたちの成長に、感動をしました。

そして、前々から感じていたことですが、人間はリアルに接する、握手する(手と手が触れ合う)ハグして近くで相手を感じる・・・このようなことが人間の心に大きく影響するということです。握手をして初めて、その人の思いを感じることもできます。だから、人間ていいなぁと思っています。

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