私は幼いころ、毎日のようにいじめられていた。主に仲間外れという形でいじめられていた。友だちは一人もいなかった。学校へ行くという事は、私にとっていじめられに行くという事だった。小学校1年の時、学校へ行きたくない、と言って駄々をこねた。でも、母はそんな私を慰めるわけでもなく、「学校へ行かなきゃだめだよ」という言葉一つで、私を学校に行かせた。わたしは、「自分の思いは通らないんだ」という事を学んだ。それから、学校を休みたいと母にお願いすることはなかった。
そんな状態で学校へ行くのはつらかった。4年生のある日、「こんなんじゃ辛くて、生きてゆけない!どうすればいいのだろう・・・?」と自分に尋ねた。「仕返しすればいいじゃない?」と考えたけれど、いじめっ子に仕返しをすることはできない、とすぐに答えが出た。「それじゃあ、どうするの?」『そうだ、これまでの記憶を消そう。そして、自分の性格を変えよう。』10歳の私は、この方法を採用した。
先週、#並木良和さんのzoomセミナーを受けた。その中に『私が今まで、自分の本心を封印してきた…もしくは軽んじてきた、その在り方を今完全に取り戻す。私が今まで長年にわたって、洗い流してきてしまった本心・本音を完全に取り戻す。』というワークに出会った。これは、まさしく自分ことを言っているのだと、すぐにわかった。
私は、自分の感情を封じ込め、周りの感情を受け入れてしまったのだ。自分でなく他の人の感情を重んじてきたのだ。過去の自分は完全にそうであった。
ワークの概要は次の通りである。
『私が今まで、自分の感情や大切な思い・本音を洗い流してきてしまったエネルギーを完全に取り戻す。』すると、キラキラした私の本音を私の胸に戻し、本音・本心のエネルギーを体の隅々まで行きわたらせる。『私は、これから本音で生きる。』
私は、幼い頃、自分の本心に蓋をして、本音を言わなかった。その方が平和だと判断したからだ。でも、それは自分を大切にしていないことと同じだった。だから、今、子どもの頃の感情を取り戻し、大切に扱おうと誓った。この時に思ったことも大切な私の一部である。ここを無視していては本音で生きられないんだ、と分かった。私は、さらに自分自身を癒した。