嫁の立場で、義理の母親のことを書いた話はたくさんある。私は、小姑の立場で、自分の親を大切にしてくれない、お嫁さんのことを書いてみたい。お嫁さんによっては、話もしないうちに姑を毛嫌いする人がいるように思う。そんなお嫁さんだから、うちの親とは仲良しとは言い難く、母が亡くなるまで寄り付きもしなかった。そんな嫁のことを母はかなり残念に思っていた。お母さん大好きな娘としては、やはり義理の姉のことを好きにはなれなかった。
でも、考えを切り替えた。母親と義理の姉との関係を、自分に当てはめるのはよそうと思った。見方を変えると、両親に寄り付かない嫁だからこそ、私は心置きなく両親のところに行き、世話をしたりして楽しく過ごすことができた。お嫁さんになんの遠慮もなく、両親と一緒の時間を増やすことができたわけだ。それは、うれしいこと・・・そう考えると、私は義理のお姉さんに感謝する気持ちがわいてきた。義姉の本当の気持ちなんてどうでもいい。私の考え方、感じ方一つで、幸せになれるかどうかである。
今の私は、義理の姉のことを好きですか?と聞かれたら、「いいえ」と答えてしまう。そして「なんとも思っていない」と応えるだろう。こんな風に考えることができるようになった時、「嫌い」という重い気持ち、嫌な気持ちがスーと消えていった。
わたしは、また 一つ幸せになった。