何か対人関係において悩みがあるとき、ついついやってしまうのが、「あの人がこうだったらなぁ…」と願い事だ。自分は変えられても、他人は変えられない。この言葉を何度聞いたことだろう・・・。きっと、これを読んでいるあなたも聞いたことだろう。そんなの、知ってるよ。わかっているよ。また、ソレ・・・。
では、自分を変えるというのは、どういうことなのだろう。考え方を変える。いつも一方向から物事を見ていたが、反対側から見たり、上から見たりすると、解釈が変わってくる。つまり、色々な見方ができると、自分がそれまで持っていた観念を疑うことになる。自分が信じてきたものにメスを入れて、違う側面をみると、新しい形に気づいたりする。こんな見方もできるんだ・・・と新しい見解が生まれ、抱いていた感情が自然と昇華されていくのを感じる。
こんな訓練、ステップ、日常を繰り返していると、自分が変わってくる。
自分では、変わったとは気づかなかったが、周りを見て気づかされたことがある。
私は、教員をやっていたので、その年によって、一緒に働く先生方が変わる職場であった。どんな職員室でも、変わっているなぁ、あまり気が合わないかもしれないかもしれない、と感じてしまう職員は必ずいたものだ。
しかし、自分がいろいろな見方ができるようになって、人の悪口なんて言わない自分に変わって、いつもありがたいことに焦点を当てた生活を続けていると、職員室が変わった。新しく赴任した学校の職員室で、不思議な体験をしたのだ。なんと、その職員室には、親切な人以外いなかったのだ!
周りが変わるのを待たずに、自分がシフトする。
自分の波動が変わってくると、引き寄せるものが変わるのは、当然と言えば当然のことである。だから、周りの人が変わることを期待する必要はない。期待すると、自分が苦しむことになる。自分が変わる方が、確実に変化は起こる。勘違いしないでほしいのは、自分が至らないから、悪いから、変わろうするのではない。関係性がこのままでは嫌だと思う自分がいるから、シフトするのだ。自分が決心して変わるのがいい。