心理カウンセラーmasaさんのメルマガで、セルフイメージが低いのには、子どもの時の両親の関わり方が原因である、と書いてあった。何気なく、親の話が子どもの深層心理まで浸透してしまうというのは恐ろしいことだ。セルフイメージの低さは、本来持っている力を発揮できなくなるという残念な可能性を現実化してしまう。
これとは反対に、私には面白い経験がある。
高校生の時、私は英語に対して苦手意識があった。私の高校は10段階評価で成績を出していた。高校1年の時、英語の成績は5(5段階評価だと3に値する)。これが自分の実力だと思っていた。高校2年になり、担任の先生が英語の先生で、個人面談の時「あなたは、英語ができるわよねぇ。」と言った。「いいえ、そんなことは・・・」と答えたが、担任の先生は頑として意見を譲らず「いいえ、できるはずよ。」と言ってくださった。自分としては、うれしいというより、戸惑いがあった。その時から、私は『英語のできる人』にならなければいけないような気がした。そのときは、割と頑張り、高校2年の英語の成績は1年間を通して、7という成績をとることができた。これは嬉しい結果であるし、驚きでもあった。そして、半信半疑のような気持が残っていた。自分は、英語の成績はそんなに良くないのが本当じゃないかなぁ・・・・?
高校3年になり、担任の先生も英語の先生も変わり、私の英語の成績は5に戻った。
これは、どういうことだろうか?
セルフイメージの書き換えが高校2年の時だけ行われたのだろうか?
実は、高校3年になって、「5」に戻ったとき、私の心の中で「ほらね」という声がした。それだけでなく、「5」の位置でいることが落ち着くという感覚さえあった。
高校2年の時は、自分で無理して、成績「7」の生徒を演じていたという事なのだろうか。そもそも成績って、演じられるのだろうか?
それにしても、セルフイメージや 思いの力、(ピグマリオン効果ともいえるかもしれない)は大きいものだ。