スポーツジムでリトモスダンスを楽しんでいる。コロナ禍の影響で、レッスンスタジオに入るのに、人数制限が設けられた。25人の人数を超えるとくじ引きとなる。めったにくじ引きにはならないのだが、たまには人数オーバーとなってくじ引きをして、ハズレた人がレッスンを受けられなくなる。これまで、3回くじ引きが行われた。先日もくじ引きとなった。
わたしは、以前ハズレくじを引いたことがある。だから、弱気でいた。ダンスレッスンには参加したいので、くじに外れたくない。そう考えると、ドキドキが止まらない。
わたしは、最近やっている瞑想を並んでいる間、やってみて、心を落ち着かせた。どうしてドキドキするんだろう・・・、と考え、他の人がハズレてくれればいいと、心の中の悪魔が顔を出しているのにも気づいた。私の中の醜い心を認め、手放そうと決め、イメージした。
さあ、私の番。私は19番目に並んでいたのに、それまで誰もハズレを引かない。私が引く。ちょっと他のくじと離れたところを選んだ。ガーーーン!黒い印がついていた。
また、ハズレてしまった。あー---、まただ。まただ。ダンスを踊れなかった。
さあ、ここからが本番。この気持ちをどうやって収めようか、思い巡らした。以前は、1人だけ外れて、恥ずかしい気持ちがあった。残念なだけでなく、外れたことが恥ずかしかった。みんなと違うことの恥ずかしさだろうか。ところがその時、一人の天使が私に近づいてきて、当たりくじを譲ってくれた。みんなに人気があるレッスンなのに。その人は、そのレッスンにでたことのない、26番目に並んだ人だった。幸せなことに、その日ダンスレッスンを受けることができた。
ところが、今度の2回目。譲ってくれる人は誰もいない。当たり前だ。でも、恥ずかしくない。
実は前回、レッスンを譲られて、うれしかったが、気持ちにしこりが残った。今度外れたら、譲ってもらったりしないようにしよう、と思っていた。また引いてしまったという自分の運の悪さに対して、どうやって気持ちを切り替えたらいいのか考えていた。
私は、一瞬にして、25人の人を笑顔にしたんだ、と考えることにした。
今回のことは、神様のお試しだろう・・・欲が強くて、またビビるのか・・・神様からテストされたように感じた。
家に帰ると、ハズレたことに対して、一喜一憂していない自分がいた。